2012-12-11から1日間の記事一覧

植草甚一 『アメリカ小説を読んでみよう』

雑学の大家植草甚一が、自分の好きなアメリカ小説(他の外国文学も少し出てくる)を語るエッセイ集。カバーの絵がノーマン・メイラーなのは、時代を象徴していて、ここに出てくる作家のほとんどが50年代から60年代の現代(当時)作家たちだ。テネシー・…

ウリ・エデル 『ブルックリン最終出口』

ドイツ人映画監督ウリ・エデルが、ヒューバート・セルビーJrの『ブルックリン最終出口』を原作に、1990年に発表。監督としては、『クリスチーネF』に続き2作目である。 舞台は1952年のニューヨーク、ブルックリン。冒頭から、チンピラたちが、酔…

ミチコ・カクタニ 『仕事場の芸術家たち』

今ではアメリカ文学界を代表する評論家となったミチコ・カクタニの処女作。元々はジョン・アップダイクの章を除いて、ニューヨーク・タイムズ紙の記事である。ここで扱われているのは、作家、映画監督、劇作家、俳優といった職業の裏側だ。彼女は38人もの芸…