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Universal Congress Of 『The Sad and Tragic Demise of Big Fine Hot Salty Black Wind』

 Saccharine TrustのギタリストだったJoe Baizaが、Saccharine Trust解散後に組んだバンド、Universal Congress Ofの4枚目のアルバム(最初の2枚は、アルバムと言えるほど曲が収録されていないのだが)。前作まではSSTからのリリースで、本作からフリー・ジャズのレコードなどを出していたEnemy Recordsに移籍している。

 Saccharine TrustのヴォーカリストはJack Brewerだったが、Universal Congress Ofでは、Joe Baizaがギターとヴォーカルを兼ねている。手数の多いドラム、全面的にフィーチャーされているテナー・サックス、鋭いギター・カッティング、そして、スラップベース、こうした要素から、Universal Congress Ofはジャズ・ロック、ジャズ・ファンクなどに分類されている。本作でもヴォーカルより、個々の楽器が主張することのほうが多い。

 Saccharine Trustはヘタウマ感が漂っているバンドだった。しかし、Universal Congress Ofは演奏の乱れや揺れのようなものが少なく、カチッとしていて耳触りが良い。Joe Baizaの朗読調の低い歌声もクールだ。

 ジャズ・ファンクに分類されているものの、それだけでは説明しきれない、どこか奇妙な味を出しているこのアルバム。曲をぶち壊さない程度に吹き荒れるSteve Mossのサックスが、適度に実験的で怪しい雰囲気を形作っている。

  

Salty Black Wind

Salty Black Wind