ブログ記事がグーグル検索でトップに表示されるようになる方法教えます

 ブログを始めて数年、俺はついに気が付いてしまった。

 ブログの記事がどうやったらグーグル検索でトップに表示されるようになるか、ということを。

 答えは至ってシンプルだ。

「めちゃくちゃマイナーなことを取り上げる」

 これだ。

 例えば、俺はマーティン・エイミスの『モロニック・インフェルノ』について書評したことがある。

 マーティン・エイミスはイギリスの作家だが、20年近く邦訳が出ていない。

 つまり、彼は日本の出版界において、ある意味死んだも同然の存在だ。

 今、エイミスに興味を持っている人間が日本にどれくらいいるのか? 俺は50人ぐらいだと思う。多く見積もって。

 なので、エイミスについてネットで書く人間はほとんどいない。というか、数的には「いない」と言い切ってもいいレベルだ。これが何を意味するか。そう、競争相手がいないということなのである。

 もし、AKB48についてブログで記事を書いたとする。そうなると、君は各種ニュースサイトやら著名人のブログやらと、アクセス数をめぐり競争しなければならなくなる。運営しているブログが既にある程度の人気を獲得しているならともかく、無名のブロガーが書いたAKBの記事なんて炎上でもしない限り誰も読まない。ネットの海の底に沈んでいくだけである。

 俺が書いた『モロニック・インフェルノ』の記事は、現在6番目に表示されている。それより上位にあるのはアマゾンや版元である筑摩書房、紀伊国屋、HMVといったサイトだから、実質俺がトップみたいなものである。詳しい内容に触れているのは俺しかいないからね。

 しかし、ここで一つ問題がある。もう気付いている人はいるだろうが、マイナーなことを書くとそれだけ人の目に触れる機会は少なくなる。つまり、誰にも読まれないという事だ。能動的にエイミスの『モロニック・インフェルノ』について検索する人など、1年に1人いるかいないかぐらいだろう。実際、アクセス解析を見る限り、俺の『モロニック・インフェルノ』の記事に辿り着いた人は皆無。グーグルで上位に表示されているのに、誰も読んだことがないというね。AKBについて書こうが、エイミスについて書こうが読まれないという点では変わりない。

 グーグルだけだよ、俺のことを評価してくれるのは。

 そんなんだから、このブログ一日のアクセス数が「3」とかなんでしょうね。その内の1人は俺だけど。 

 

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