読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

オルギア視聴覚室

日常

 昨日、池袋のシアター・グリーン(BASE THEATER)で開催された「オルギア視聴覚室」という演劇イベントを観に行った。ツイッターでフォローしている人たちが関わっているということと、小劇場的なものを体験してみたかった、というのが観劇のきっかけである。演劇に疎い人間なので、当然シアター・グリーン自体訪れるのは初めてだったのだが、段差にクッションを置いただけのシンプルな客席は、演者との距離感をぐっと縮めているような感じで、まさに想像していた「小劇場」そのものだ。

 最初の演目は「税金と死と女」(ベンジャミン・フランクリンの言葉からとっているらしい)による二人芝居で、ストロボを使いパラパラを踊った後、女二人が互いの彼氏や性癖について語り始めるという、良い意味で「俗悪」の極みのような内容。「首絞め」、「眼球舐め」という大変刺激的な単語が、真昼間から飛び交う異様な空間の中、二人は話し合いながらどんどん服を脱いでいき、最後には水着のような格好にまでなると、演者の一人であるhocotenさんの露出した胸に「税金」という文字が現れる。悪意だ。

 二番目に登場したのは、東京にこにこちゃん。上下真っ白の衣装を着た男がパイプ椅子に座りながら一人芝居をするのだが、開口一番、大声で「ヒィーヒッヒ」という不気味な笑い声をあげたので、場内が一瞬緊張した。しかし、ネタ自体は真っ当な物で、「相談屋」を職業とする男が、他人の真面目な相談に不謹慎な回答を返すうち、犯罪者ばかりが相談しにくるようになる、というものだった。特に放火魔の悩みに対する回答が一番笑えた。一応、ストーリーもオチもあり、脚本はきちんと完成している。「あっし」という一人称や、過剰な演技が、劇団ひとりを想起させた。

 三番目は、コンプソンズという劇団で、登場人物は四人。「何者」(朝井リョウ?)というタイトルで、就活をテーマにした劇ということだが、印象としては、就活を背景にした「コント」という風だった。女なれしていない男が、「寝る・寝ない」を巡って、元カノの家で激しい攻防を繰り広げるシーンが面白かった。まだできたばかりの劇団らしいが、これから伸びていくような予感がした。

 途中で帰ったので、演目全ては見れていないのだが、見た限りでは「笑い」の取り入れ方が、どの団体も上手かったように思える。小劇場の「今」を知れてよかった。

 

stage.corich.jp