音楽

The Jesus and Mary Chain 『Psychocandy』

「無気力」。このアルバムを一言で評するなら、そういうことになる。 ジーザス・アンド・メリー・チェインは、リード兄弟が中心となって結成され、二人の仲違いと共に崩壊した。兄弟バンドということでは、オアシスが有名だが、ジザメリにはノエルのようなや…

fIERHOSE 『lowFLOWs: The Columbia Anthology ('91–'93)』

fIREHOSEとは、Minutemenのギタリスト兼ヴォーカリスト、D・ブーンが交通事故で死んだ後に、残されたメンバーが、新たなギタリスト兼ヴォーカリストを加えて結成した3ピースバンドだ。 Minutemenの曲は1分半程度のものが多く(時には30秒ぐらいで終わる…

『ロッキング・オン』の架空インタビュー

72年に創刊された『ロッキング・オン』は、当初、アーティストからのインタビューがとれなかったために、苦肉の策として「架空インタビュー」を掲載するという反則技を展開していた。文字通り勝手に相手の発言を作り上げるわけだが、僕自身実物を見たこと…

新春恒例93年シングルめった斬り毒舌対談

家にあった『ロッキング・オン』のバックナンバー(1994年3月号)を読み返していたら、「新春恒例93年シングルめった斬り毒舌対談」というタイトルの記事を発見した。これは『NME』1993年12月25日号の"Juke Box Fury"という記事の翻訳で、若手ミュージシャ…

「Piazza, New York Catcher」の歌詞について

Belle and Sebastianの『Dear Catastrophe Waitress』(2003年)に収録された「Piazza, New York Catcher」にはこんな歌詞がある。 Piazza, New York catcher, are you straight or are you gay? これは、当時ニューヨーク・メッツのキャッチャーだった…

「今夜はブギー・バック」のカバーについて語る小山田圭吾

スチャダラパーの『サイクル・ヒッツ~リミックス・ベスト・コレクション』には、小山田圭吾がRemixした「今夜はブギー・バック」が収録されている。Remixと言っても、実態はほとんどカバーで、しかも小沢のパートをパロディのように誇張して歌ったものだから…

Nirvana 『In Utero』

ガンズ・アンド・ローゼズは『ユーズ・ユア・イリュージョン I& II 』を作るのに、4年以上かかった。 ストーン・ローゼズは『セカンド・カミング』を作るのに、5年半かかった。 両者に共通するのは、プレッシャーと誇大妄想。出世作となった前作を超える…

80年代アメリカのインディーズ・シーンについて──SSTとブラック・フラッグを中心に──

80年代初頭、ロサンゼルスを中心に、一つのシーンが生まれた。それがアメリカン・ハードコアまたは、ハードコア・パンク等と称されるシーンである。インディーレーベルSSTとそこに所属するブラック・フラッグというバンドを筆頭に、ロサンゼルスから生まれた…