美術

作家の写真を読む(三島由紀夫篇)

三島由紀夫ほど、多くの写真を残した作家は、世界的に見てもそういない。流行作家として写真を撮られる機会が多かっただけでなく、自らも写真を表現の一つとしてとらえ積極的に撮らせたからだ。石原慎太郎に「雑誌のグラビア写真は必ず自分で選べ」とアドバ…

不遇な芸術家伝説を目指して

一年ほど前、『マッチングアプリの時代の愛』という小説を書いて、ブログで発表したことがある。恐らく、これを自発的に読んでくれた人は、5人もいないと思う。マッチングアプリというのが社会的にある程度ホットな話題で、ツイッターなんかではそれを扱った…

恐るべきパフォーマンス・アートの世界

人体を使った、奇天烈、無謀、グロテスク、意味不明なパフォーマンス・アートをまとめてみた。一部閲覧注意。 Light/ Dark- Marina Abramovic & Ulay- performance art Marina Abramović & the arrow that could have easily taken her life (Rest Energy, 1…

マット・コリショー 爛熟した美の世界

日本では90年代にサブカルチャーの領域で、死体、犯罪、ドラッグ、過激な性表現といったものを、倫理や罪悪感から切り離し、時には肯定的にも扱う、いわゆる「悪趣味」文化というものがあった。現在、その功罪についてよく語られるようになったが、同じ時期…