中村真一郎 「わが生涯の愛読書」
ここでも紹介した『リテレール』1992年冬号からのリスト。副題は「これまでに読んだ何万冊からの、とりあえずのベスト」。中村は「ひとりの著者からは一冊」という原則に基づき、リストを作っている(ところどころ出版社名が抜けているのは原文ママ)。
聖フランソワ・・ド・サール『信仰生活入門』
テーヌ『美学』(岩波文庫)
マリタン『形而上学序説』(マリタン著作集第一巻、エンデルレ書店)
ラマクリシュナ『語録』
ホイジンガ『中世の秋』(中公文庫)
ソポクレス『アンチゴネー』(岩波文庫)
プラトゥス『帆綱』(東京大学出版会)
カトゥルス『レスビア詩篇』
アブレイウス『黄金のろば』(岩波文庫)
『唐宋八家文』(朝日新聞社)
『唐宋伝奇集』(岩波文庫)
『歴朝別裁集』
源順『宇津保物語』(岩波書店)
『狭衣物語』(桜楓社)
『夜半の寝覚め』(有精堂出版)
『わが身に辿る姫君』(有精堂出版)
柏木如亭『如亭山人藁』初集(岩波書店)
菅茶山『黄葉夕陽村舎詩』(岩波書店)
ロンサール『詩集』(岩波文庫)
シャイクスピア『妖精劇集』(白水社)
デュルフェ『アストレ』
ホフマン『悪魔の霊液』(岩波文庫)
コンスタン『アドルフ』(岩波文庫)
ポオ『詩集』(東京創元社)
キーツ『オード集』(泰文堂)
マラルメ『詩と散文』(筑摩叢書)
バーネット夫人『小公子』(岩波文庫)
ビョルソン『日向ヶ丘の少女』(集英社)
サッカレイ『虚栄の市』(岩波文庫)
エリオット『フロッス河畔の水車』(集英社)
ペイター『エピクロス派マリウス』
H・ジェイムズ『聖なる泉』(国書刊行会)
匿名『フランクと私』
B・ショオ『人と超人』(岩波文庫)
トゥルゲーニェフ『貴族の巣』(岩波文庫)
ドストイェフスキ『白痴』と「創作ノート」(岩波文庫)
マイゼンブーク女史『回想』
サント=ブーヴ『月曜叢談』(正続)(冨山房)
サンド『アンジアナ』(岩波文庫)
ネルヴァール『オーレリア』(新潮文庫)
モーパッサン『死の如く強し』(新潮社)
ドーデ『サフォ』(岩波文庫)
ハクスリー『ガザに盲いて』(新潮社)
フォークナー『響きと怒り』(冨山房)
コルタサール『石蹴り遊び』(集英社)
ジイド『贋金つくり』(岩波文庫)
デュ・ボス『日記抄』(筑摩書房)
ジロードゥー『オンディーヌ』(白水社)
マルロー『希望』(河出書房新社)
J・グリーン『日記』(みすず書房)
モーリヤック『テレーズ・デスケイルゥ』(新潮文庫)
佐藤春夫『この三つのもの』(佐藤春夫全集第七巻、河出書房新社)