能年玲奈は何になりたいんだろう
たまに、能年玲奈のニュースを目に入れると、「この人は何になりたんだろう」と思うことがある。彼女が事務所と揉めて、干されたと話題になった時、ファンは女優業の継続を願っていた。その後、アニメ映画『この世界の片隅に』で声優を務め、口コミで映画がヒットした時は、皆がそれを喜んだ。能年の評価も高く、彼女のキャリアは、そのまま続いていくかに見えた。
ところが、彼女は「創作あーちすと」と名乗り、美術活動を始める。そして、美術手帖の表紙(2017年2月号)を飾ると、その二か月後には美術活動の成果をまとめた本を出版した。この動きに対しては、批判もあった。特に「創作あーちすと」という変な肩書に向けて。
そのうちに今度は音楽活動を始めた。LINEのCMでキリンジの「エイリアンズ」を歌うと、レコード・レーベルを立ち上げ、9月にサディスティック・ミカ・バンドとRCサクセションのカバーを収録したシングルをリリースするらしい。
何が言いたいのかというと、「創作あーちすと」とか歌手活動といった一連の芸術行為が、僕の目には、テレビ業界と対立した能年が、別の業界の人間によって「文化系の女神」として担ぎ出されているというようにしか見えないということだ。
そもそも、美術活動にしても、音楽活動にしても、「あさ~く片足を突っ込んでいる」だけにしか思えないのだが。「創作あーちすと」という肩書が非難を呼んだのは、彼女が本気でそれに取り組んでいる──真正面から評価を問われる覚悟がある──ように見えなかったからだろう。「自分が芸術家じゃないのわかってますから。あんまり真面目に捉えないでね」みたいな言い訳が、そこには厳然としてあった。それなのに、実力よりも知名度先行で美術手帖の表紙を飾ってしまい、本まで出る。反発が起こるのは当然だろう。
音楽活動で気になるのは、カバーの選曲だろうか。キリンジ、サディスティック・ミカ・バンド、RCサクセション……。なんというか、サブカル業界人のカラオケの持ち歌みたいな選曲なのだが……。能年って、この辺の曲に思い入れあるの? 業界人がしたり顔で、「能年にキリンジ歌わせたら面白いと思うんだよなぁ」みたいな光景が僕には浮かぶ。
結局、能年は業界の人間の「入れ物」みたいになってるんじゃないだろうか。「あれやらせてみよう」「これやらせてみよう」みたいな感じでブレーンが提案し、能年はそれに乗っかているだけという構図。そこで思い出されるのが、小泉今日子。彼女もまた、業界人の手によって作られた文化系のアイドルだった。そのことは、宮崎哲弥が「『小泉今日子の時代』の終焉」(『正義の見方』所収)で詳しく分析している。恐らく、能年を持ち上げている業界人たちは、彼女を第二の小泉に仕立て上げたいのだろう。
もしくは、能年に携わっている人たちは、「俺が能年を助けなきゃ」みたいな義務感にかられているのかもしれない。それはある意味で、能年が自立していないことを意味する。「助けたい」と思うのは、彼女がまだ未熟だからだ。そこに、例の騒動も加わって、能年に関しては「批判禁止」的な空気が漂っている。そのことがかえって、彼女を「虚像」化させているようにも思える。まあ、業界人からしたら、「虚像」でいてくれたほうがいいのかもしれないが。彼らは、中身じゃなくてイメージを売っているだけだから。
ジョン・ライドンがマルコム・マクラーレンから独立したように、彼女も独り立ちする時がくるのだろうか。そもそも、彼女って何になりたいんだろう?
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DVD化してほしい映画たち
少し前に、テレビで放映予定の未DVD化作品をツイートするツイッター・アカウントを作った。未DVD/廃盤/レア映画を観る方法 (@rare_movie) | Twitter
衛星放送に加入していれば、結構未DVD化作品を観ることができる。特に、東映チャンネルとかザ・シネマなんかは、貴重な作品を放映していることが多いのでよくチェックしている。
それでも観たい未DVD化作品はたくさんある。僕がDVD化を希望する作品をちょっと挙げてみる。簡単なリストはこっちにもあげた。
ミルトン・カトセラス監督『バタフライはフリー』
喜劇女優として有名なゴールディ・ホーンが主演の映画。アイリーン・ヘッカートが72年アカデミー最優秀助演女優賞を受賞。なぜか一度もソフト化されていない。
アラン・A・ゴールドスタイン監督『トゥルー・ウェスト』
サム・シェパードの戯曲を、『狼よさらば 地獄のリベンジャー』のアラン・A・ゴールドスタインを監督にして映像化。PBSのテレビ番組『アメリカン・プレイハウス』で放映された。
『本物の西部』というタイトルだが、現代劇で、ある兄弟の争いを描いている。ジョン・マルコヴィッチの演技が評価されているようだが、アメリカでもVHSでしか出ていない。シェパードの戯曲が映像化されたのはこれが初めてである。
ラオール・ウォルシュ監督『裸者と死者』
ロバート・ギスト監督『殺しの逢びき』
ローレンス・シラー監督『死刑執行人の歌』
ノーマン・メイラー監督『メイドストーン』『ビヨンド・ザ・ロウ』『ワイルド90』『タフガイは踊らない』
全てノーマン・メイラー関連。『裸者と死者』はノーマン・メイラーの文壇デビュー作にして、ベストセラーとなった戦争小説を映画化したもの。アノポペイという架空の島で、日本軍とアメリカ軍が戦う。メイラーは第二次世界大戦に兵士として参加しており、実際に日本軍とも戦った。
『殺しの逢びき』は、メイラーの小説『アメリカの夢』を映画したもの。監督は俳優として知られるロバート・ギスト。小説はメイラーの性的オブセッションを複雑な文体と通俗的な筋で描いた滅茶苦茶な代物だが(ただ、僕は彼の小説の中で一番好きだ)、映画はB級ギャング映画になっているらしい。IMDBでも点数が低い。映画化時のタイトルは『See You in Hell, Darling』だったが、ビデオ化の際『An American Dream』に戻った。
『死刑執行人の歌』は、メイラーがカポーティに対抗して書いたノンフィクション・ノベルを、テレビ映画化したもの。ゲイリー・ギルモアの事件を扱っている。シナリオもメイラー本人が書いた。主演はトミー・リー・ジョーンズ。ただ、現在アメリカで販売されているDVDは、ディレクターズ・カットと称し、オリジナルから30分以上も短くなっているらしく、評判が悪い。
ノーマン・メイラーは一時期、自らがメガホンをとり実験映画のようなものを撮っていた。残念ながら彼が監督した映画は全て評価が低く、Youtubeでは「珍シーン」のような形で一部が晒されている(しかし、5年前にクライテリオンから初期の三作品をまとめたボックスが発売された)。そして、『タフガイは踊らない』に至っては、ラジー賞の最低監督部門を受賞。僕はそれを二年前にシネマート新宿で観たが、面白くない映画だった。それでもDVDが出るなら、買いたい。 ちなみに音楽は、リンチ作品で有名なバダラメンティである。
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アーネスト・リーマン監督『ポートノイの不満』
フィリップ・ロスのベストセラー小説『ポートノイの不満』を映画化したもの。監督は『成功の甘き香り』や『サウンド・オブ・ミュージック』などの脚本に携わったアーネスト・リーマン。IMDBではかなり点が低い。原作は、主人公のポートノイが露悪的なまでに愚痴を(精神科医に向かって)しゃべり続けるという体裁をとっていて、ストーリーよりも語り口で評判を集めたのだが、映画ではどう処理をしているのだろう。ちなみに、ロス原作だと他に、『さようなら、コロンバス』、『エレジー』、『白いカラス』などが ある。
ジョン・ヒューストン監督『禁じられた情事の森』『火山のもとで』『賢い血』
ジョン・ヒューストンの文芸映画。『禁じられた情事の森』はカーソン・マッカラーズ、『火山のもとで』はマルカム・ラウリー、『賢い血』はフラナリー・オコナー。『禁じられた情事の森』と『『火山の下』は一度VHSになっているが、DVDでも出してほしい。まあ、『情事~』は「珍品」 として有名なのだが。
『ブリキの太鼓』のシュレンドルフが、アーサー・ミラーの戯曲をテレビ映画化。主演はダスティン・ホフマンで、ゴールデン・グローブ賞も受賞した。
シドニー・ルメット監督『グループ』
メアリー・マッカーシーの同名小説を映画化したもの。小説がかなり良かったので、映画も気になる。ルメットは『質屋』のDVD化も望まれているだろう。
リチャード・クワイン、アレクサンダー・マッケンドリック監督『おおパパ、かわいそうなパパ、あんたをママが戸棚につるしたんで、ぼくは悲しくてしようがないよ』
劇作家アーサー・コピットの戯曲を映像化したもの。植草甚一が『アメリカ小説を読んでみよう』の中で、コピットのことを紹介していて知った。植草曰く「コピットの特色は滑稽なシチュエーションから恐怖を生みだし、辻褄の合わない台詞の連発で舞台を混乱におとし込むことにある」とのこと。すごいタイトルだが、どんな映像になっているのか。
Oh Dad Poor Dad Mama's Hung You in Closet [VHS] [Import]
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ジャック・ニコルソン監督『ドライヴしろ、と彼は言った』
ジャック・ニコルソンの初監督作品。これも植草が『アメリカ小説~』の中で原作を紹介していて知った。原作はジェレミー・ラーナーという作家の処女作だが、実験小説らしく、「ぼくにはとうとうお手あげになった」と植草は書いている。一応、大学のバスケットボールの選手が主人公で、ヒップだとかスクエアだとか、そういうことがテーマになっているようだ。
クレイグ・ブロンバーグ 『セックス・ピストルズを操った男 マルコム・マクラーレンのねじけた人生』
マルコム・マクラーレンといえば、セックス・ピストルズを作った男であり、パンクを金になるメイン・カルチャーにまで押し上げた男だ。しかし、これほど毀誉褒貶が激しい人間もそういない。彼と仕事をした人間は、例外なく彼を嫌う(ジョン・ライドンとは裁判で何年も戦った)。子供も大人も分け隔てなく騙した彼は、「詐欺師」とみなされるようになった。本書も、マクラーレンの裏側について細かく探っている。
マクラーレンは元々アート・スクールに通う美大生だった。その頃から地道に絵を描くよりかは、イベントを企画したり、派手なパフォーマンスをしたりするほうを好んだ。時代は60年代後半。政治運動が学生の間で盛り上がり、過激な主張が受けた。流行に乗っかる才能を持つマクラーレンは、政治にさほどの興味はなかったが、デモには参加した。彼はデモのエネルギーや力のあるスローガンに惹かれた。「破壊」「混乱」は彼の生涯にわたるテーマになった。しかし、それは後にトラブルのもとにもなるのだった。
マクラーレンは70年に入る頃、ヴィヴィアン・ウエストウッドと組んで、「レット・イット・ロック」(後「トゥー・ファースト・トゥ・リヴ、トゥー・ヤング・トゥ・ダイ」に改名)という名の洋服店を始めた。二人はテディー・ボーイズと呼ばれていた若者たちに向けて洋服を作り、徐々に知名度を高めていった。中産階級出身のマクラーレンは「ロックンロールの底辺にいる子供たちをできるだけ意識的にターゲットにした」。
仕事でニューヨークを訪れたマクラーレンは、ニューヨーク・ドールズと出会った。ドールズはファッションから演奏まで、すべて「ガキ」向けのものだった。ロンドンに戻ったマクラーレンはロック・バンドのマネージャーになることを考え始める。もちろん、プロデュースするのは、「ガキ」のためのロック・バンドだ。
ドールズと実際に仕事をしたマクラーレンは、自分のアイデアを実現すべく、「トゥー・ファースト・トゥ・リヴ、トゥー・ヤング・トゥ・ダイ」から「SEX」と改名した洋服店に集まってきた若者を、「反抗的なロック・グループ」の一員にしたてあげる。それがセックス・ピストルズとなった。
マクラーレンは演奏の質には一切こだわらなかった。いや、むしろ下手であればあるほどよかった。バンドは練習やライブで腕を上げていったが、マクラーレンは「ピストルズがまともにプレイできるということを、知られたくなかった」。「マクラーレンにとって、セックス・ピストルズは混乱の象徴であり、それ以外には何の意味もなかった」。
マクラーレンの主義・主張の全てが前述の引用に表れている。マクラーレンはとにかく、混乱を引き起こし、社会をかき乱せればそれでよかった。彼は社会を馬鹿にするアイデアをいくつもひねり出した。口の上手い彼は、初対面の相手でさえも巧みな話術で自分の陣営に引き込んだ。そうして集まった優秀な人間たちが、彼のアイデアを実行した。洋服店もヴィヴィアンがいなければ形にならかっただろうし、バンドもカリスマ性ンあるロットンや作曲のできるマトロックがいたからこそ成り立ったのだ。ソロ・アルバム『ダック・ロック』も、トレヴァー・ホーンという優秀なプロデューサーがいたからこそ(何しろ、マクラーレンはリズム感がゼロで、ホーンが彼の胸を叩いて合図を出さなければいけなかったほどだ)。マクラーレンが自分の「手」を使って何かを生み出したということは、学生を辞めて以降ただの一度もない。彼にできるのはアイデアを出すということだけだった。彼の武器は「口」だけだったのだ。
マクラーレンのアイデアのいくつは間違いなく優れたものだった。特に彼はイメージや雰囲気を作り上げる能力に長けていた。ヴィヴィアンの洋服は、マクラーレンのアイデアがなければ生まれていなかっただろう。
マクラーレンの最大の欠点は、プロジェクトを継続させることができないという点だ。ピストルズでもそうだったが、あるイメージが固まり始めると、彼はそれを壊さずにはいられなくなってしまうのだ。これはもう性癖といっていいかもしれない。「破壊」というコンセプトのもと始めた諸々のプロジェクトは、最終的にマクラーレン自身がプロジェクトの内部を「破壊」して終わることになった。だから、彼の立ち上げたプロジェクトは、成功・失敗に関わらず全て短命で終わっている。マクラーレンには、事務処理能力が著しく欠如していた。彼にとって人間とは、自分のために働く「駒」でしかなかった。そして、最後まで彼は、他人が自分に反抗するのかわからなかった。
マクラーレンの「口」が一切通用しなかった世界が一つだけある。映画だ。マクラーレンは80年代の中頃、CBSに雇われて映画の製作に携わった。マクラーレンの「口」は最初様々な映画人を魅了したが、あまりにも行き当たりばったりすぎたので、計画はとん挫した。これが音楽ならば無理やり強行することもできたのかもしれないが、映画は関わる人の数と費やすお金が桁違いで、一人や二人説得したぐらいではどうにもならなかった。
そして、マクラーレンが実は事務能力に欠けているということに気付いた映画人たちは、次々と彼のもとを去った。ほとんどが喧嘩別れだ。こうしてマクラーレンは再び音楽の世界に戻り、ロックとオペラを融合するといったコンセプトをでっち上げたりしたが、流行の最先端に戻ることは不可能だった。
マクラーレンは行動の結果だけ見ると、「詐欺師」のように見える。しかし、彼は本物の「詐欺師」と違い、綿密な計算をしていたわけではない。すべては彼の幼稚な性格と金儲けに対する嗅覚が、くっついたことに起因している。彼は「詐欺師」としてはあまりにも子供すぎた。だから、信用を失うことと人を魅了することが、表裏一体となっていたのだ。
マクラーレンが我々に言いたかったこと。それは「混乱はカネになる」ということだけだ。
セックス・ピストルズを操った男―マルコム・マクラーレンのねじけた人生
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批評と流行
マニア=オタク=批評家がにわかファンを駆逐し、流行していたものを衰退させる、という意見があるが実際は違うと思う。本当に人気のある物に対しては、批評家は完全に無力である。
例えば、ローリング・ストーンズやポール・マッカトニーには、ものすごい知識量のオタク・ファンがついているが、コンサートはいつでも超満員だ。つまり、批評家が幅を利かせることができるのは、人気が出始める前と、人気に陰りが見え始めた後ということになる。批評に影響されるということは、それそのものが、非常に不安定な立場にあるということだ。不安定だから、批評で押し上げることもできるし、蹴り落とすこともできる。ただ、人気に火がついたら批評では止めることができないし、一度坂を転げ始めたら、それを押しとどめることも批評にはできない。15年以上経って、リバイバルということはあるが。
批評の影響というのは、皆が思っているほど大きなものではないが、気にする人は気にするので、そのおかげで今でも雑誌やWebに批評が掲載される。まあ、ネガティブなものは数十年前と比べて激減した。今は、そういうものは個人ブログかamazonレビューでしか書けなくなっている。批判的な意見が、芸術を活性化させることもあるのだが。もっと言えば、批判で沈むくらいものは、九割がその程度でしかなかったともいえる。
批判も載せていた新聞の文芸時評が、七〇年代頃から褒め批評一辺倒になっていく過程を実証した本。
ダメ人間が集まるサークルにも入れないダメ人間
ザ・ノンフィクション「会社と家族にサヨナラ・・・ニートの先の幸せ」を見た。
僕のツイッターのタイムラインでは、「あそこに出ている人たちは世間が想像するようなニートではなく、一般的な社会性はないが、何らかの異能を持った人たちの集まりだ」というような意見が多かった。僕もそう思う。
テレビで放映されたことで、これからギークハウスに入ろうと考える人が増えるかもしれない。ギークハウスに入ろうと考えるということは、既に社会からはみ出しているということだが、「ギークハウスに入れば人生が変わるかもしれない」と願って入居すると、多分絶望することになるだろう。ギークハウスの主要な面子は、ギークハウスに入る前から何かしらの能力を持っていて、足りないところを互いに補っているだけだから、何も才能がない人があそこに入っても余計に惨めになるだけだ。あそこにいると、常に「自分には何ができるのか」ということを自問するはめになる。
コミュニケーションの問題もある。放送ではワイワイ楽しくやっているところだけを映していたが、実際はもっと平凡な毎日の連続だと思う。「人生を変えよう」と思ってあそこに入ろうとする人は、非日常的な「物語」を強く求めているので、既に独自の日常生活を築いている住人たちと齟齬をきたすだろう。むき出しの「情念」は、間違いなく嫌われる。あそこのシェアハウスは、「情念」を排していることによって、成り立っているからだ。その温度がわからない人は、住人と簡単なコミュニケーションをとることすら難しい。
僕も大学時代は、ダメ人間が集まるとされているサークルに属していた。確かに、部長は何度も留年してたし、部員は昼間から酒を飲んでだらだらしていた。だけど、僕はまったく馴染めなかった。自分の能力も低かったし、共通する話題も見出せなかった。そこで僕は、「自分はダメ人間が集まるサークルにも入れないダメ人間」と感じた。それ以来、サークル的な物には一度も属していない。ブログもツイッターもそこそこ長くやっているが、「集まり」みたいな物に顔を出したことはほとんどないし、参加したとしても誰とも顔を合わせずにさっさと帰っている。自分が「ダメ人間が集まるサークルにも入れないダメ人間」があるから。何をしゃべってよいのかもわからないし、どう振舞えばよいのかもわからない。あと、誰かと社交することで、「人生を変えたい」という一発逆転的願望が芽生えて、それに蝕まれるのが怖いということもある。
橋本治が『宗教なんてこわくない!』の中でこんなことを書いていた。
自分の頭でものを考えると、当然のことながら、”孤独”というものがやって来る。そうなると、日本人の多くはすぐに心細くなって、「この心細い自分をなんとかしてもらいたい」ということになって、”救済”の方へ行ってしまう。
救済を求めて人間関係を作り上げると、だいたい碌なことにならない。宗教は「教祖」という揺るぎない存在がいるからなりたっているが、それ以外の緩い文化的な集まりであればすぐに瓦解する。
ギークハウスのような「才能ある弱者の集まり」というと、僕はビート・ジェネレーションを想起する。彼らは、互いに影響を与え合うだけでなく、生活レベルでも助け合うことがあったし、原稿の持ち込みさえ代行することもあった。まあ、結局はバラバラになるのだが、その中で最も「孤独」に耐えたのがウィリアム・バロウズだったと思う。ケルアックが酒浸りになって死に、ギンズバーグが教祖みたいになっていく中で、彼だけはぶれずに独立心を保っているように見えた。だから、最後までカリスマでいられたのだろう。孤独に耐える力を持っていないと、いざという時に破綻する。僕は現状「孤独」だが、それは能力がないから孤独になっているだけである。このサークルにも入れなければ、一匹狼にもなることのできない中途半端さが、すべてをダメにしているのかもしれない。
- 作者: バリーギフォード,ローレンスリー,Barry Gifford,Lawrence Lee,青山南,中俣真知子,堤雅久,古屋美登里
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「由煕」は、在日韓国人の主人公(女)が、韓国に留学して挫折する話。「理想」と「現実」の狭間を徹底的に描いている。ギークハウスに共感した人は、これも読んでほしい。
ジャンキーの大部分は、隠れロマンティストだ、とアーヴィン・ウェルシュは書いた
アーヴィン・ウェルシュの小説『トレインスポッティング』には、マッティという名のエイズに感染したジャンキーが出てきて、彼は小説の終盤、トキソプラズマ症が原因の脳卒中で死ぬ。二十五歳という若さだ。マッティは下手なギタリストで、恋人のために恋の詩を書くこともあった。恋人との間には娘が出来、結婚したが、ヘロインを止めることはできなかった。マッティの葬儀の場面で、ウェルシュはこう書いている。
昔からマッティには弱いところがあった。果たすべき責任と向き合うことができず、自制心を働かせることもできなかった。シャーリー(注:マッティの妻)の知っているジャンキーの大部分は、隠れロマンティストだった。マッティもだ。シャーリーは、屈託なく、優しく、愛情深く、生き生きとしているときのマッティのなかの夢想家を愛していた。だが、マッティの愛すべき状態はいつも長くは続かなかった。ヘロインを打ち始める前から、マッティが急に冷酷で無情な人間に変貌することはあった。以前はよくシャーリーのために愛の詩を書いてくれた。美しい詩だった。文学的な意味でではなく、その詩に読み取れる純粋な愛情を美しいと思った。いつだったかマッティは、とびきり感動的な詩を読み聞かせたあと、すぐに火をつけて燃やしてしまった。シャーリーは泣きながら、なぜ燃やすのと訊いた。炎が何かを強く象徴しているように思えた。そのときのマッティの答えは、シャーリーの人生にもっとも悲しい記憶として刻み込まれた。*1
『トレインスポッティング』の中で、最も印象に残っている文章が上の引用だ。特に「ジャンキーの大部分は、隠れロマンティストだ」というところ。これは普段から僕も薄っすらそう思っていたので、薬物経験のあるウェルシュがこう書いてくれたことで確信を持つことができた(僕は薬物もアルコールもやらないので)。
そうなのだ。ジャンキーというのは隠れロマンティストなのだ(ここでいうジャンキーの中には、アルコール依存も入る)。彼らは世俗的な物の考え方に嫌悪感を持っていて、そういった現実から逃避するためにアルコールや薬物を摂取する。そして、自分と似たような境遇にいる人間に強い親近感を持つ。それは芸術の好みにも反映されていて、彼らのお気に入りは、中島らも、ブローティガン、ケルアック、フィッツジェラルド、ブコウスキーといった、アル中作家たちだ。これらの作家も、世俗的な物に対し、強烈な嫌悪感を持っていたが、晩年は酒に飲まれ、早死にした。
ジャンキーは、孤独を愛しているが、同時に人との繋がりにも飢えている。共通点を持った友人を作りたいが、素面では恥ずかしいので、薬物やアルコールに頼る。そして、アルコールや薬物を媒介としたコミュニケーションが生まれる。ビート・ジェネレーション、ウッドストック、セカンド・サマー・オブ・ラブといったムーブメントはそうやって出来上がった。どうも隠れロマンティストの多くは、小さな集団を形成するのが好きらしい。そういえば、中島らもは、自宅をジャンキーたちの溜まり場にしていて、その家は、ヘル・ハウスと呼ばれた。
隠れロマンティストは繋がるのが好きだが、一般的な上下関係は嫌っている。親と子、上司と部下、先輩と後輩。だから、ヒッピーたちは、「ラブ&ピース」を唱えた。これは全員が平等に愛し・愛されるということを目指したものだった。それは、アルコールや薬物が入っている間だけ、達成された。いや、実際は、そう上手くもいかないのだろう。ウエルベックはタブー無きセックス・コミューンの中でも孤立してしまうモテない男女を描いたし、ウェルシュもジャンキーたちの薄情さについて『トレインスポッティング』の中で詳細に書いている。共有するものが無ければ、集団は簡単に崩壊する。
結局、隠れロマンティストはエゴイストでしかないのだろう。自分のことしか考えていないし、他人と繋がろうとするのも、自分の孤独を癒すためなのだ。確か、フィッツジェラルドの『楽園のこちら側』の第一部は、「ロマンティックなエゴイスト」というタイトルがつけられていた。フィッツジェラルドには、自覚があったのだろう。ロマンティストは言動は派手でも、自分の内面に対して、ネガティブな評価を下していることが往々にしてある。それがまた飲酒・薬物という現実逃避へと繋がっていく。そもそも彼らは長生きしようとも思っていないのだろう。中島らもなんかは、飲酒を緩慢な自殺ととらえていた。彼の死は事故によるものだが、限りなく自殺に近い事故だ、と考えている人もいる。僕は作家の伝記をよく読むが、アル中の作家は四十代に入る頃になって、がくんと衰えていることが多い。そうなると、ひたすら悪循環だ。書くことすらままならなくなり、気を紛らわせるために、酒を飲む。そして、身体を壊し、死に至る。
人はいつまでもロマンティストでい続けることはできないのだろう。ウェルシュの小説も、最後は薬を絶ったレントンが現実へと向かっていくところで終わっていた。『華麗なるギャツビー』の、ギャツビーは殺され、フィッツジェラルド自身は、アルコールに溺れた。現実と向き合うか、燃え尽きるか、緩やかに身を滅ぼしていくか。ロマンティストの取る行動はこの三つかしかない。炎の中で消滅していく詩を美しく感じている限り、ロマンティストを卒業することはできないだろう。
- 作者: ミシェルウエルベック,Michel Houellebecq,野崎歓
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ユートピアと性 オナイダ・コミュニティの複合婚実験 (中公文庫)
- 作者: 倉塚平
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セックス・コミューンを現実で実践した人たちを描いたノンフィクション。個人の好き嫌いに任せるとあぶれる男女ができるので(ウエルベックの『素粒子』にあるように)、オナイダ・コミュニティではセックスを管理していた。
*1:アーヴィン・ウェルシュ『トレインスポッティング』(池田真紀子訳、ハヤカワ文庫、二〇一五年)四四九頁
キネマ旬報特別編集 『オールタイム・ベスト 映画遺産200 外国映画篇』
本書は、『キネマ旬報』創刊90周年ということで企画され、2009年に刊行された。巻末にはキネマ旬報と関わりの深い会社の社長の名刺がずらずらと並べられている。
オールタイムベスト企画では、キネ旬以外だと映画秘宝のものが有名だが、人選はやはりキネ旬の方が色々な意味で「固い」(文化人的な人が多い)。中には映画秘宝・キネ旬両方で起用されている人もいる。例えば、井口昇とかみうらじゅんとか岩井志麻子とかである。実際にいくつか下に挙げてみよう。
・冒険者たち
・脱出(72年)
・大いなる勇者
・夕陽のガンマン
・ミズーリ・ブレイク
・ジュニア・ボナー 華麗なる挑戦
①緑と色の即興詩
②緑の光線
④のらくら兵
⑤周遊する蒸気船
⑥ハタリ!
⑦愛のそよ風
⑧プレイタイム
⑩ラヴ・パレイド(29年)
①keiko
②早春
③ザ・チャイルド
④ザナドゥ
⑤センチュリアン
⑥新学期 操行ゼロ
⑦バットマン(89年)
⑧A.I.
⑨マーズ・アタック!
①駅馬車
②キング・コング(33年)
③地上最大のショウ
④モダン・タイムス
⑤第十七捕虜収容所
⑦海底二万哩
⑧白熱(49年)
⑨見知らぬ乗客
⑩宇宙戦争(53年)
・甘い生活
・道(54年)
・第三の男
・ヘッドライト
・大いなる西部
・望郷(37年)
・舞踏会の手帖
①ダーティーハリー
⑤追憶(73年)
⑥ビリー・ザ・キッド 21才の生涯
⑨チャイナタウン
⑩JAWS ジョーズ
上野昂志
・腰抜け二挺拳銃
・白熱(49年)
・ウィンチェスター銃73
・不良少女モニカ
・現金に手を出すな
・泥棒成金
・理由なき反抗
・キッスで殺せ!
内田けんじ
・ミッドナイト・ラン
・ビッグ(88年)
・ロッキー
①コロッサル・ユース
②隠された記憶
③ハーフェズ ペルシャの詩
⑥長江哀歌
⑧愛をつづる詩
⑩そして、私たちは愛に帰る
①静かなる男
②血とバラ
③めまい
⑤エル・ドラド
⑥サンセット大通り
⑦若草物語(49年)
⑧軽蔑
⑨黄昏(52年)
⑩イースター・パレード
②007/ゴールドフィンガー
④大脱走(63年)
⑤冒険者たち
⑦まぼろしの市街戦
⑧映画に愛をこめて アメリカの夜
⑨ビッグ(88年)
⑩オアシス(02年)
・天国からきたチャンピオン
・2001年宇宙の旅
・ロッキー
②13回の新月がある年に
③危険な場所で
④ウィークエンド
⑦黒い罠
⑨和解せず
⑩フレンジー
①サンセット大通り
③映画に愛をこめて アメリカの夜
⑤セルピコ
⑥タクシー・ドライバー
⑦フィツカラルド
⑧オブローモフの生涯より
⑨モスキート・コースト
①第三の男
②野いちご
③夜行列車(59年)
④影(56年)
⑥シェーン
⑦真昼の決闘
⑨橋(59年)
⑩ヘッドライト
①熱帯魚(95年)
③エクソシスト2
④髪結いの亭主
⑤ウェディング・バンケット
⑥青春神話
⑦SF巨大生物の島
⑩脱出(72年)
熊切和嘉
②汚れた血
⑤オアシス(02年)
⑦サンタ・サングレ 聖なる血
⑨ディープ・クリムゾン 真紅の愛
⑩ピアニスト(01年)
①絞殺魔
②ビリー・ザ・キッド 21才の生涯
③ゴダールの探偵
④ペイルライダー
⑤スポンティニアス・コンバッション 人体自然発火
⑥狩人(77年)
⑦牯嶺街少年殺人事件
⑩グエムル 漢江の怪物
・ロンゲスト・ヤード(74年)
・ペレ
・秋菊の物語
・仁義(70年)
・新学期 操行ゼロ
・男と女
・タクシー・ドライバー
①ザ・プレイヤー
②めぐり逢い
④運動靴と赤い人魚
⑥インディ・ジョーンズ・シリーズ
①めまい
③サイコ
④キャリー
⑦セブン
⑨悪い男(01年)
⑩タクシー・ドライバー
②天井桟敷の人々
③旅路の果て
④望郷(37年)
⑦第三の男
⑧真昼の決闘
①魔法使いのおじいさん(79年)
②野いちご
③曼荼羅(81年)
④絵の裏
⑤大地のうた
⑥巴里の女性(25年)
⑦太陽(05年)
⑧にんじん(32年)
⑨未完成交響楽
⑩ザ・リザード
①ヒーロー・ネバー・ダイ
②ハードボイルド 新・男たちの挽歌
④ファーストミッション
⑤スウォーズマン 女神復活の章
⑥ラヴソング(96年)
⑦いつの日かこの愛を
⑧帰ってきたドラゴン
⑨新Mr.BOO! 香港チョココップ
⑩ドラゴン・イン
①天井桟敷の人々
④ショート・カッツ
⑥第三の男
篠崎誠
・サンライズ(27年)
・香も高きケンタッキー
・グロリア
・めぐり逢い
・殺人捜査線
・愛のそよ風
・Child of Divorce(46年)
②続 夕陽のガンマン
⑦極楽特急
⑩牯嶺街少年殺人事件
②チャップリンの黄金狂時代
③望郷(37年)
⑥第三の男
⑦道
⑧波止場
⑩暗殺の森
・会議は踊る
・うたかたの戀
・格子なき牢獄
・モロッコ
・舞踏会の手帖
・駅馬車
・七年目の浮気
・まぼろしの市街戦
・童年往事 時の流れ
・馬鹿宣言
・ふたりの人魚
・ドラゴン怒りの鉄拳
・ラヴソング(96年)
・長江にいきる 秉愛の物語
・ピクニック
・めまい
・知られぬ人
・狩人の夜
・暗殺の森
・美しき冒険旅行
・チューズ・ミー
・冒険者たち
・エル・スール
・ウエスタン
・肉体の悪魔
・ゴッドファーザーPART2
・サムライ
・殺人捜査線
・フランケンシュタイン(31年)
・恐怖の足跡
・敵、ある愛の物語
・異邦人(67年)
・赤い影
・ピーウィーの大冒険
・街の灯
・ゴッドファーザー・シリーズ
・我が家の楽園
・天使(37年)
・マカロニ
・離愁
・恋恋風塵
・イン・ザ・スープ
・ヤンヤン 夏の思い出
・卒業
・タクシー・ドライバー
・ミスター・グッドバーを探して
・さよならミス・ワイコフ
・セブン
・タクシー・ドライバー
・奇跡の人
・大脱走
・フェリーニのアマルコンド
・ジュ・テーム・・・
③オアシス(02年)
④悪い男
⑤グエムル 漢江の怪物
⑦私たちの幸せな時間
⑧初恋のアルバム 人魚姫のいた島
⑨力道山
①駅馬車
④禁断の惑星
⑦2001年宇宙の旅
⑧ブリット
⑩エリザベス(98年)
・極楽特急
・天使(37年)
・道
・続 夕陽のガンマン
・2001年宇宙の旅
①タイムマシン 180万年後の世界
③ドクトル・ジバゴ(65年)
④昼顔
⑤卒業
⑥探偵スルース
⑦マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
⑩存在の耐えられない軽さ
・情婦
・第十七捕虜収容所
・旅立ちの時
・ノーマンズ・ランド
・欲望の翼
・トリック大作戦
・一瞬の夢
・エグザイル/絆
・言えない秘密
・オーム・シャンティ・オーム(07年)
羽仁進
・戦火のかなた
・天国への階段
・将軍月光に消ゆ
・赤い河
・アルジェの戦い
・タクシー・ドライバー
・サンセット大通り
・捜索者
・波止場
・マッドマックス2
・レイダース 失われた聖櫃
・E.T.
・ピンク・フロイド ザ・ウォール
・ブレインストーム
・奇跡(55年)
・めまい
・ベニスに死す
・情事(60年)
・カルメンという名の女
・彼女(71年)
・下女
・ハネムーン・キラーズ
・タクシー・ドライバー
・グロリア
・さすらい
・血(89年)
・青の稲妻
・オール・アバウト・マイ・マザー
・愛・アマチュア
・道
・エル・スール
・憂鬱な楽園
・闇に響く声
①青春群像
②第三の男
③海の牙
④駅馬車
⑦現金に手を出すな
⑨激突!
・キッド
・ピーター・パン(24年)
・巴里の屋根の下
・モロッコ
・三十九夜
・望郷
・駅馬車
・マルタの鷹
・逢びき
・舞踏会の手帖
・邪魔者は殺せ
・逢びき
・自転車泥棒
・波止場
・チャップリンの殺人狂時代
・かくも長き不在
・恐怖の報酬
・恋のためらい フランキーとジョニー
・ハードボイルド 新・男たちの挽歌
・レスラー
・大脱走
・さらば友よ
・ジェレミー
・スター・ウォーズ(77年)
・南太平洋
・続 荒野の用心棒
・マッチ工場の少女
・ショート・カッツ
・断絶(71年)
②ガタカ
③欲望(66年)
⑩うつせみ
・2001年宇宙の旅
・ミスト
・ピクニックatハンギングロック
・スター・ウォーズ(77年)
柳町光男
・スリ(59年)
・めまい
・小間使いの日記
・暗黒街の弾痕
・ゴダールの映画史
・ボーン・イエスタデイ
・ハズバンズ
・マイ・プライベート・アイダホ
・プラットホーム
①ターザンの復讐
②三銃士(48年)
③天井桟敷の人々
④白雪姫(38年)
⑤パンドラ
⑦大平原
⑧彼奴は顔役だ
⑨罪ある女
⑩乱暴者
・かくも長き不在
・42丁目のワーニャ
・キャバレー
・秘密と噓
・スモーク
山根貞夫
・さすらい
・青春群像
・騎兵隊
・スリ
・激しい季節
・穴
①素晴らしき哉、人生
②ゴースト ニューヨークの幻
⑦めぐり逢い
⑧ヘッドライト
⑨モロッコ
①エル・スール
②情事
⑤牯嶺街少年殺人事件
⑥恋恋風塵
⑧ママと娼婦
⑨サクリファイス
⑩愛情萬歳
赤瀬川源平(映画の名景ベスト5)
・眼には眼を
・夏の嵐
・波止場
・ヘッドライト
片桐はいり(映画館が出てくる映画ベスト10)
・それぞれのシネマ
・楽日
・映画館の恋
・サンセット大通り
・恋恋風塵
・タクシー・ドライバー
・マッチ工場の少女
貴志祐介(ホラー映画ベスト10)
・ポゼッション(81年)
・CUBE
・マレフィク 呪われた監獄
・エレファント
・28週後…
・ミスト
小池一夫(キャラクターベスト10)
・オーメン
・ランボー
・シェーン
・夕陽のガンマン
・荒野の1ドル銀貨
・ロミオとジュリエット(68年)
・個人教授
・いちご白書
・ジェレミー
・愛の嵐
・離愁
・恋におちて
・チョコレート
・ベティ・ブルー
・バグジー
『ゴッドファーザー』、『タクシー・ドライバー』、『2001年宇宙の旅』が人気でウディ・アレンが以外に少なかった。あと、『牯嶺街少年殺人事件』を挙げている人も多い。
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